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女装子の・・・ほんとうにあった幽霊の話~!
そう言えば、怪談話とかが盛んになるお盆も終わってしまいましたが・・・エリザベスの前の前の店長さんにその幽霊さんのお話をしたら、営業妨害になるから日記に書いたり、みんなに話したりするなって言われたけのですけどね。かなり恐がりだったから、たぶん開店前や閉店後に3階に上がってロッカールームを掃除する時に恐くなるから聞きたくない、するなと言っていたと思うのですけれども・・・エリザベスの3階のロッカールームに出ていた幽霊さんはエリザベスが潰れた後、どうしちゃったかしらね。
何人かでワイワイしながらロッカールームで変身している時は出てこないのですけれども、たいてい現れるパターンはいつもいっしょで・・・ゆきが一人で奥の化粧台でメイクしていると、風もないのに締まっている窓のブラインドがかさかさって揺れて、ドレッサーの前には大きな鏡があったのですけれども、その鏡の上の方の縁に黒い影が写ってずーっと動いて、ロッカーの方へ行く気配がして・・・そして、ロッカーの方でカタカタカタって音がするの。夜じゃなくって昼間の事ですし、ゆきはそれを知ってからお清めの塩とお札を化粧ポーチに入れて近くに常に置いていたし、慣れちゃっていたから全く恐くなかったのですけれども・・・夏ばかりでなく年中でしたし毎週のように出るときもあれば、かなり間があいて半年ぐらいずーっと来ないときもあったりもして不思議でした~。たぶん生前に女装がしたかったそんな強い思い、怨念を持った幽霊さんだったかしらね~。
お盆休みに怪談のテレビ番組を見て、ふとそんなエリザベスの幽霊さんの事を思い出して・・・ちょっと懐かしさを感じてしまいました。エリザベスも閉店してしまって、ロッカールームも取り壊されて一体どこへいったのかしら。女装したい念が消えて成仏できたかしら~。それともあなたのお着替えルームへ移っていったかしら・・・一人でメイクしている時、鏡に映る後ろの黒い影にはどうぞ気をつけてくださいね・・・きゃ~。
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